プラチナスクラップの最新買取事情|2026年の相場・価格動向と高く売るポイントを解説

工場や製造現場、研究施設などで発生するプラチナスクラップ(白金スクラップ)。
2026年は、プラチナ市場の供給不足が続くとの予測もあり、プラチナスクラップを取り巻く市場環境にも注目が集まっています。
この記事では、2026年8月時点の最新情報をもとに、プラチナスクラップの種類や市場動向、買取価格が決まる仕組み、売却時に確認しておきたいポイントについて解説します。
どのようなプラチナスクラップが買取対象になる?
工業分野ではさまざまな形でプラチナが使用されます。
代表的なものの一つが熱電対です。
熱電対は温度測定などに利用される部材で、種類によってはプラチナを含む貴金属合金が使用されています。
奈良屋貴金属では、工業用貴金属スクラップとして、
- 白金(プラチナ)
- 熱電対
- パラジウム
- ロジウム
- 金
- 銀
- 貴金属含有ペースト
などの分析・買取に対応しています。
特に高融点の貴金属合金である熱電対について、精錬から分析・買取まで対応しています。
また、電子部品製造などから発生する貴金属含有ペーストについても取り扱いがあります。ただし、すべてのスクラップが買取対象になるわけではありません。
奈良屋貴金属では、メッキ製品、自動車・内燃機関の排気触媒は取り扱っていません。また、規制物質を含むものや含有率が低いもの、液体などについても受け入れできない場合があります。
「これはプラチナスクラップとして売れるのだろうか?」
など、ご判断できない場合は、処分する前に相談することをおすすめします。
2026年最新|プラチナ市場はどうなっている?
プラチナスクラップの売却を考えるうえで重要なのが、プラチナそのものの市場価格です。
2026年のプラチナ市場では、特に「供給不足」が重要なキーワードとなっています。
■2026年は4年連続の供給不足が予測
World Platinum Investment Council(WPIC)が2026年5月に公表した見通しでは、2026年のプラチナ市場について29万7,000オンスの供給不足になると予測しています。
実現すれば、2026年は4年連続の市場不足となります。
WPICの2026年見通しでは、
- プラチナ総需要:767.4万オンス
- 工業需要:223.8万オンス
- 工業需要:前年比9%増
- リサイクル供給:増加予測
- 市場全体:29.7万オンスの供給不足
などが示されています。
特に工業需要については、ガラス関連設備の能力増強再開などを背景に、前年比9%増が予測されています。
一方、供給については、鉱山供給がほぼ横ばいとなる見通しです。
このため、リサイクルによって回収されるプラチナの重要性も高まっていると考えられます。
■プラチナのリサイクル供給も増加予測
WPICは2026年のプラチナ供給について、価格上昇などを背景にリサイクル供給が前年比で増加すると予測しています。
これは企業にとっても重要な動きです。
これまで、
「数量が少ないので保管していた」
「古い設備から取り外したままになっている」
「価値が分からず倉庫に置いたまま」
といったプラチナ含有スクラップがあれば、改めて資産価値を確認する意味があります。
使用済み材料を単なる「廃材」として考えるのではなく、再利用できる貴金属資源として管理する視点が、今後さらに重要になるでしょう。
■2026年8月現在のプラチナ価格は?
プラチナ価格は日々変動します。
参考として田中貴金属が公表している価格では、2026年8月15日17時時点のプラチナ店頭買取価格は1gあたり9,471円(税込)となっています。
ただし、ここで注意したいのは、
「プラチナ地金の価格=工業用プラチナスクラップの買取価格」ではないという点です。
工業用スクラップの場合、
- プラチナ含有率
- プラチナの回収量
- 他の貴金属の含有量
- スクラップの状態
- 精錬・分析方法
- 査定時点の相場
- 分析・精錬等に必要なコスト
などによって実際の評価額が変わります。
そのため、「プラチナ相場×スクラップの総重量」だけで買取金額を判断することはできません。
■プラチナスクラップの買取価格は何で決まる?
工業用プラチナスクラップの価格を考えるうえでは、大きく次の要素を確認する必要があります。
1.プラチナの市場相場
まず基準になるのが、プラチナそのものの市場価格です。
プラチナは国際的に取引される商品であり、海外市場の価格や為替などさまざまな要因によって円建て価格も変動します。
そのため、同じスクラップであっても査定・評価される時期によって金額が変わる可能性があります。
2.プラチナの含有量
非常に重要なのが、スクラップに実際にどれだけプラチナが含まれているかです。
例えば100kgのスクラップがあったとしても、その100kgすべてがプラチナというわけではありません。
工業用スクラップには、
- プラチナ
- パラジウム
- ロジウム
- 金
- 銀
- ベースメタル
- その他の成分
などが混在している場合があります。
そのため、正確な価値を把握するには、精錬や分析によって貴金属の含有量を確認する必要があります。
3.他の貴金属が含まれているか
プラチナスクラップの中には、プラチナだけではなく、パラジウムやロジウムなど別の貴金属が含まれているケースもあります。
そのため、プラチナだけを評価するのではなく、含まれている貴金属を適切に分析できるかも重要です。
奈良屋貴金属では、金・プラチナ・パラジウム・銀・ロジウムの含有量を分析し、評価しています。
4.精錬・分析方法
工業用貴金属スクラップは、形状や成分が一定とは限りません。
そのため、正確な買取価格を算出するには、適切な前処理・精錬・分析が必要になります。
奈良屋貴金属では、前処理から精錬、精密分析、査定までを自社で行っています。
分析後は、分析報告書作成日の相場によって回収した貴金属を評価し、分析査定報告書として提示しています。
プラチナスクラップを売却するときの5つのポイント
1.「価値がない」と自己判断して捨てない
最も避けたいのが、プラチナを含んでいる可能性があるにもかかわらず、一般的な廃材として処分してしまうことです。
特に、
- 使用済み熱電対
- 古い工業部材
- 貴金属含有ペースト
- 製造工程で発生した残材
- 長期間保管されている貴金属材料
などは、処分する前に専門業者へ確認してみる価値があります。
2.重量だけで判断しない
工業用スクラップでは、総重量以上に貴金属の含有量が重要です。
大量にあってもプラチナ含有率が低ければ評価額が低くなることがあります。
逆に、重量がそれほど多くなくても、高い割合でプラチナを含んでいれば相応の価値になる可能性があります。
「何kgあるか」だけではなく、**「その中から何gのプラチナを回収できるか」**という視点で考えることが重要です。
3.相場を確認する
プラチナ価格は固定ではありません。
国際市場の需給、為替、投資需要、自動車・工業需要などによって日々変動しています。
そのため、売却を検討するときは、現在のプラチナ相場を確認しておきましょう。
ただし、短期的な価格変動だけを見て売却時期を判断することは簡単ではありません。
企業の場合は、市場価格だけではなく、在庫管理・資金化・保管コスト・社内の資産管理なども含めて売却時期を検討することが大切です。
4.査定の基準を確認する
業者へ査定を依頼するときには、
- どの時点の相場を使うのか
- どのような分析を行うのか
- どの貴金属が評価対象なのか
- 手数料はいくらなのか
- 分析結果が確認できるのか
などを確認しておくと安心です。
「1gいくら」という数字だけではなく、最終的にいくら受け取れるのかまで確認することが重要です。
5.複数種類のスクラップを混ぜない
発生場所や種類、ロットが異なるスクラップを保有している場合は、可能であれば種類ごとに分けて管理しておきましょう。
例えば、
「熱電対」
「製造工程から出た残材」
「貴金属含有ペースト」
などを分け、発生工程や材質などが分かる資料があれば一緒に保管しておくと、業者へ相談する際にも説明しやすくなります。
プラチナスクラップの買取業者を選ぶときのポイント
法人が工業用プラチナスクラップを売却するときには、単純な「買取単価」だけで比較するのではなく、次の点を確認することをおすすめします。
Point1. 精錬・分析体制
工業用スクラップは、アクセサリーなどとは異なり、成分が複雑なケースがあります。
そのため、精錬や分析に対応できる体制があるか確認しましょう。
Point2. 査定内容が分かりやすいか
「いくらになったか」だけではなく、
Point3. 何が・どの程度含まれていて・どのように評価されたのか
を確認できることも重要です。
Point4. 対応可能なスクラップの種類
工業用貴金属は種類が非常に多いため、業者によって取り扱い範囲が異なります。
特殊な材料の場合は、送付する前に写真・材質・重量・用途などを伝えて相談するとよいでしょう。
Point5. 手数料を確認する
分析料、精錬費用、送料、振込手数料などの条件も確認しておきましょう。
表示されている単価だけではなく、最終的な受取金額を基準に比較することがポイントです。
奈良屋貴金属の工業用プラチナスクラップ買取
奈良屋貴金属では、白金(プラチナ)、熱電対、パラジウム、ロジウム、金、銀などの工業用貴金属スクラップの分析・買取を行っています。
特徴の一つが、前処理・精錬・精密分析・査定まで自社で対応していることです。
精製された貴金属の種類と含有量を計測し、分析報告書作成日の相場によって評価したうえで、分析査定報告書を提示しています。
また、店頭だけでなく宅配による受付にも対応しています。
ただし、商材によっては分析に時間を要する場合があり、取り扱いできない材質・状態のスクラップもあります。
特に工業用スクラップは種類や成分によって対応可否が異なるため、判断が難しい場合は、送付前に問い合わせると安心です。
こんなプラチナスクラップはありませんか?
工場・倉庫・研究施設などに、
- 使用済みの熱電対が保管されている
- プラチナを含むと思われる部材がある
- 製造工程から貴金属を含む残材が発生している
- 貴金属含有ペーストが残っている
- 古い設備を廃棄する予定がある
- 材質不明の貴金属スクラップがある
- 長期間保管しているプラチナ材料がある
といったケースはないでしょうか。
「プラチナが入っているか分からない」
「どの程度の価値があるか分からない」
という場合でも、処分してしまう前に専門業者へ相談することで、資産価値を確認できる可能性があります。
まとめ|プラチナスクラップは「廃材」ではなく「資源」として考える
2026年のプラチナ市場では、WPICが4年連続となる供給不足を予測しています。
また、工業需要についても前年比9%増が見込まれており、限りあるプラチナ資源をリサイクルする重要性は今後も高い状態が続くと考えられます。
工場や製造現場から発生するプラチナスクラップは、一見すると価値が分かりにくいものもあります。
しかし、精錬・分析によってプラチナやその他の貴金属を回収できれば、価値ある資源として売却できる可能性があります。
大切なのは、
「捨てる前に調べる」
「重量だけではなく含有量を見る」
「分析方法と査定基準を確認する」
ことです。
プラチナスクラップの買取・査定は奈良屋貴金属へご相談ください
「このスクラップにプラチナが含まれているか分からない」
「使用済みの熱電対を売却したい」
「工場に保管している貴金属スクラップを整理したい」
「現在どの程度の価値があるのか知りたい」
このような工業用貴金属スクラップをお持ちの場合は、奈良屋貴金属へご相談ください。
奈良屋貴金属では、白金・熱電対・パラジウム・ロジウム・金・銀などの工業用貴金属スクラップについて、自社で前処理・精錬・精密分析・査定を行っています。
「売れるかどうか分からない」という段階でも、まずは材質・形状・重量・発生工程など、分かる範囲の情報を整理してお問い合わせください。
工場や倉庫に眠っているプラチナスクラップの価値を、一度確認してみませんか。
